美しい日本語があるではないか
カタカナで表現をすると、おしゃれな感じになると思っているのか、
氾濫しているように思う。いや、悪いことではないが、意味が何だか
異なってしまう、ことばもあるように思うのだ。キャッチフレーズのように
使われて、改めて思い返すと??と思うことが少なくない。
コロナ禍による経済対策で、やたら「GO TO」を付けたものがあるが、
そもそも命令形ではなかろうか? どうなんだろう?
語学のできないワタクシにとっては、教科書通りに理解するので、
「食べに行け」、「旅に行け」と言われているような気がする。
元職場でもそれに近いことがあり、GL(グループリーダー)だの
SL(スタッフリーダー)だの、カタカナ短縮ことばが氾濫していた。
媚びるためにその肩書きで呼び、優越感に浸って返事をする。
そんな光景が当たり前だったが、心の中では、君は機関車トーマスか?
と苦笑していた。肩書きにふさわしい役割をしていてくれたなら、
そこまで失笑しなかっただろう。
根拠をエビデンスと言い、業務をタスクと言う。
表現するものと、行動やありかたが一致してこそ、
納得がいくものなのだと、気がつかされた。
素直に意味が伝わるように、日本語表現で
いいのではないだろうか。
ワタクシたちには、美しい日本語がある。
そのまま「旅に出よう」や「食事に行こう」と表記して
素直に気持ちを伝えてもいいではないか。
日本語の”やわらかなひびき”をもっと、大切にしたい。