王様の耳

働き人の独り言

そうか クリスマスイヴか

曜日も日付も関係な日々を過ごしている

冬至だクリスマスだ、年末だと

ニュースでは取り上げられているが、

どこか自分には関係ないと思っている

 

例年だって別に祝うことはなく、

ケーキも食べないが、今年は特に

季節感を感じず日々が過ぎていく

 

そうか、こうして、社会から

切り離されていくのか

 

少しだけ悲しくなった

死と生の隣り合わせ

1年前の今日、親しい人を亡くした

 

急ごしらえの安置室の隣は、

当直室だったらしく、

廊下にまでいびきが聞こえてきた

 

死と生が隣り合った部屋の前で

複雑な気持ちになったことを

昨日のように覚えている

 

死はいつか必ず訪れる

それが明日かもしれない

 

いつもはあまり意識を向けない、

時間の大切さを、今日は何だか

1日中感じている

 

 

そうか、今年も残り1ヶ月だ

時間泥棒が現れて、あっという間に時を盗まれた

今年も残り1ヶ月だが、2020年をどう締めくくろう

 

引きこもり生活の醍醐味をまだ、味わっておらず

社会に復帰できるメドもたっていない

 

後の世は、この時代をどう表現するのだろう

未来のワタシは、この時代をどう振り返るのだろう

逃げるが悪いと誰が決めた

困難なことがあると、心の中でつぶやく

「逃げちゃダメだ 逃げちゃダメだ」

 

でも、ふと思った

なぜ逃げてはいけないんだろう?

自分が壊れてまで、無理する必要が

どこにあるんだろう?

 

ただ、気軽にイヤなことから逃げるのは

よくないかもしれない

 

でも、どうしようもなく、がんばった結果なら

逃げたっていいではないか

 

一度、離れて落ち着いて、休んで

そこからまた始めれば、いいだけのことだ

 

そう、「逃げる」は悪いことではなく、

それからどうするかが、大切なんだ

捨てて、捨てて、捨てたのに

時間に追われ、疲労が取れず、寝に帰る毎日だったが、

職を失って、毎日が日曜になった。

 

当初は不安しかなかったが、せっかくの時間だから、

いままで出来ずに後回ししていた片付けをしている。

 

しかし、やってもやっても終わらない。

どれだけ整理整頓から逃げていたのだろう。

床が見えるくらい捨てて、捨てて、捨てたはずなのに、

思わぬところに伏兵がいるのだ。

 

クローゼットの中で、冬眠していた大量の服を捨てた。

大量の資料を処分した。 はずなのに部屋の隅に追いやられていた

段ボールから、またしても大量の服。

 

そして、積み上げられた段ボールから、これまた大量の資料。

 食べ物や腐ったものが出てこないことが、幸いだが、

後どれだけ捨てれば、きれいになるのだろう?